「氣」の健康教室  活動報告
第 26 回 「氣」の健康教室 活動報告

日  程:H24年11月18日(日)13:00~16:30
講  師:塩田恭嗣先生(心身統一合氣道会 大阪本部 五段)
参加者:5名


 今日は、天高く馬肥ゆる秋という諺に相応しく、青く澄みきった日和となりました。しかも近年の温暖化傾向で日差しは強く、体育館の挌技場もポカポカ陽気の中で講習は行われました。
 今回は、今治から初参加の方1名と、帰郷した私の長男が参加したので、基本の復習から入っていきました。
【統一道】
  ・誦句集
    誦句集は、故藤平光一先生の教えが凝集されているものである。
  十五、氣の呼吸法
   出づる息は天地よろず世に及び、入る息は腹内の寸分のうちにおさまる。氣の呼吸法
  は、心身統一の秘法である。
   夜来、天地静まり寂として声なき時、独りこれを行えば、我が天地か天地が我か、即
  ち、天地と一体となる至妙鏡に至る。
   この時、人間本来の生命力が、最高に活動するのである。
    
  
   十六、氣圧法
     我れは心身統一の法を学び、氣の呼吸法を会得し、天地の氣を、何時如何なる時と雖
  も五体に吸収し得る秘法を会得している。
   井戸のポンプの水が跡絶えた時、呼び水を以て新たに水を引き出だす如く、病苦悲運
  に苦しむ人々に、我が氣を以て補い、幸福の道に再出発せしむる転機を与えよう。
  
 それぞれの意味については、本日の課業の中で説明されました。
 
 復習
 ・心身統一とは
   心身統一とは、心と身体が一体となること、すなわち、本来心と身体は一つのもので、それが自然な姿で
  あり、自然体である。
   それでは何をもって自然体とするか ---- 自然な状態には、自然な安定がある。自然な状態について、心
  と身体の両面から考える。
  まず、身体において、安定した状態(姿勢)とは、前から押されても後ろから押されても動じない。楽で長時間
  維持できる姿勢である。一般に言う「気をつけ」の姿勢は不安定であるし、長く続けていると疲れる。氣のテス
  トで確認する。

 [立姿の正しい姿勢の取り方]
   まず、その場で数回足踏みをする。自然な歩幅(左右の足の間隔)が得られる。次に爪先立ちしてゆっくり
  踵を下ろす。ピタッと床についてないけない。この時、足の爪先まで自然に意識が通っている。
   次に肩を上下させながら前後的に移動させ胸の張り具合を診る。最も上下しやすいところが力の抜けた自
  然な位置である。
   そして、腰の仙骨を立て骨盤の真上に上体を乗せる。脊髄はビンと張るのではなく、自然にカーブしている。
  格技場の大鏡を見ながら、前後的なバランスを図る。(日常の姿勢は後ろに反っている傾向があり、初めての
  参加者には違和感があるようである)
   これが、立姿の自然体である。本来の姿であると、人間の身体は安定していて、しかも強い。氣のテストで、
  両肩に人がぶら下がってもびくともしない。しかも平気である。
 [正座の正しい姿勢の取り方]
   まず、膝で立つ。上体は前述の如く、仙骨が立った状態である。次に、足の親指どおしを重ね(どちらが上
  でもよい)、静かに腰を下ろす。おしりを深くしずめてしまうと上体が後ろに傾いてしまうので、軽く浮かせたよ
  うな感じで座る。肩を上下させ、力が抜けているか、また前後的なバランスがとれているかを診る。氣のテスト
  で安定しているか確認する。
   
   心において、安定した状態とは、心が落ちついた状態である。
   一般に「臍下丹田」と云われるが、これでは範囲が広いので、藤平先生は、それを臍下の一点に集中した。
  (下腹に力の入らない所、恥骨の上あたり)
  にらめつけたり、胸を張ると、それだけで氣は上へ上がり不安定になる。臍下の一点に心をしずめた時と氣
  のテストで比較する。
   こうして、心身統一の四大原則の一番目、臍下の一点に心をしずめることを確認した。
   二番目、全身の力を完全に抜く、すなわちリラックスすること。但し、安定した状態で力を抜かなければなら
  ない。力が抜けた状態、力を入れた状態、力を抜いた状態を氣のテストで比較する。前二つの場合は不安定
  である。
   三番目、身体の総ての重みをその最下部におく(重み下)、すなわち落ちつきを意味する。重みとは感覚で
  あり、重さとは重量をいう。重み下とは、重みの感覚を下の方、すなわち心をしずめる場所と同じ臍下の一点
  におくと、心と身体の安定が得られる。
   四番目、氣を出す。感覚的に心を向けると、自然に氣が出る。頭で氣を出そうと思ってもだめ。心の向きが
 大切で、心が外向きの時は氣が出ている。自分のことを考えている時は、心が自分の方、つまり内方に向いて
 いるので氣は出ない。
  以上、心身統一の四大原則の紹介があり、氣のテストで確認しながら体感した。
  全身の力を抜いて、心も身体も臍下の一点にしずまった時、自然に氣は出ている。頭で臍下の一点を考える
 と、氣は上がり、またそれがとらわれ(執着)となって氣は止まってしまう。感覚的に臍下の一点をとらえる。何も
 考えず、そのまま放っておく。この違いを掴むのが難しい。

  本日の課業に入ります。
・氣を出すの応用
  手首を前に出して統一、手首を前に出し片足を上げて統一、両手を挙げて統一、の状態を氣のテストで確認
 する。肝心なのは臍下の一点を保持した状態で手足を動かすこと。動かす時には、手足の先を意識して、先か
 ら動かすこと。そうすると無駄な力が入らない。王選手の一本打法はこうして生まれた。
・氣の呼吸法
  まず心身統一の状態になる。
 吐く : 口から吐く。「ハ」の音が最も息が出やすい。楽に吐く。長さにこだわる必要はない。少し余裕を残した状
 態で、3~5秒間おく(静止の状態)。息を止めてはいけない。
 吸う : 鼻から吸う。吐く時も、吸う時も楽にゆっくりと自然にまかせることがポイントで、胸や腹に力が入らないよ
 うにすること。力が入ると息苦しくなる。深くゆっくり呼吸する方がガス交換の効果が高い。リラックスした状態で
 行うと、自律神経も安定する。
 一息の呼吸
  前回に続き、一息の呼吸の練習をした。
  ハアッと臍下の一点より一氣に息を出す。
・氣圧療法  脚部
 教本「氣と健康」をご参照下さい。

  氣圧療法の五原則
  一、臍下の一点より氣を出す
  二、身体に力を滞らせない
  三、筋をこわさぬ様、中心に向かって直角に氣を送る。
  四、指の先端を無限に集中する。
  五、点を考えず、流れを考える。
  正しいやり方を身につけましょう。
  指先から氣が出ているか氣のテストでチェック。氣圧している時に、氣のテストでその指を持ち上げようとして
 も、氣が出ていると持ち上がらない。

  【合氣道】
  ・片手交叉取り呼吸投げ(草書)     
  ・片手取り転換呼吸投げ(草書)
  予定していた一教技・前後扱・八方扱と肩取り一教入り身は時間がなかったので次回行うとのことです。

   手首を持たれた時、「・・・された」と思うとマイナス、「・・・させた」と思うとプラスの氣が出る。
  手首を持つ方は、力で持つのではなく氣で持つ。互いが氣で動く。合氣道は、氣のせめぎ合いの稽古である。
   合氣道の稽古は、日常の生活の中での心の持ち方、使い方やリラックスして落ちついた状態で動作を行う
  こと鍛錬になり、すごく勉強になります。
   今までの普段の生活が、いかにものごとに執着し、力んでいたかがよく分かり反省させられます。
  もっと楽に生きたいと思います。

   

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